業種別トレンド

小売業の倒産動向【月次推移・直近12ヶ月】

価格転嫁が難しく物価高の影響を強く受ける。月間倒産の約12-14%を占め、零細・個人経営の倒産が中心。

12ヶ月累計
966件
月平均
107件/月
最新月(2026年3月)
118件
業界構成比 12.8%
最多月
2026年3月
118件

月次推移グラフ

小売業の倒産件数。最新月を右端、最古を左端に並べた12ヶ月推移。

106
102
112
94
98
118
107
111
118
4月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
1月
3月

※ 当業種が当月のTOP3業種に含まれている月のみ集計。TSR月次発表に準拠。

月別の件数と業界構成比

対象月小売業件数業界構成比全体件数詳細
2026年3月118件12.8%924件月次詳細 →
2026年2月——851件月次詳細 →
2026年1月111件12.5%887件月次詳細 →
2025年12月——928件月次詳細 →
2025年11月107件13.8%778件月次詳細 →
2025年10月118件12.2%965件月次詳細 →
2025年9月98件11.2%873件月次詳細 →
2025年8月94件11.7%805件月次詳細 →
2025年7月112件11.7%961件月次詳細 →
2025年6月102件12%848件月次詳細 →
2025年5月——857件月次詳細 →
2025年4月106件12.8%828件月次詳細 →

※ 「—」はTSRの月次発表で当業種がTOP3に含まれなかった月。実際の倒産が0件という意味ではありません。

小売業の倒産が起きやすい構造的要因

  • • 価格転嫁の困難さ — 仕入価格上昇を販売価格に転嫁すると客離れが起きやすい。
  • • EC化の進展 — 実店舗の集客力が低下、店舗賃料・人件費が固定費として重くなる。
  • • 少人数経営の脆弱性 — 経営者の高齢化、後継者不在が経営継続を困難にする。
  • • キャッシュレス手数料の負担 — 売上の数%が手数料で減り、薄利の中小店舗を圧迫。

最新月(2026年3月)の注目ポイント

  • 13月の倒産件数は924件、前年同月比+8.3%で月間負債総額は1,148億円超
  • 2月間負債が1,000億円を超えたのは2022年3月以来2年ぶり
  • 3人手不足関連倒産は44件(前年同月26件の約1.7倍)— 人件費高騰23件、求人難17件、従業員退職4件
  • 4物価高関連倒産は69件で4ヶ月連続の前年超え
  • 5中小企業(資本金1億円未満)が13ヶ月連続で構成比100%、零細企業の脆弱性が顕著

小売業向けの資金繰り対策

小売業は構造的に売掛金の入金待ちが長く、黒字倒産のリスクが高い業種です。 請求書を即現金化できるファクタリングは、支払サイトのギャップを埋める有効な手段です。

他業種の倒産動向

データ出典

本ページのデータは東京商工リサーチ(TSR)の月次「全国企業倒産状況」公表値を転記したものです。 業界構成比は当月のTSR発表ランキングにおける本業種の構成比を示しています。